pix
 前橋まるごとガイド   english
pix
観光情報 コンベンション情報 フィルムコミッション情報
pix
観光スポット まつり・イベント 自然 グルメ&物産 体験・レジャー 歴史 湯どころ 宿泊 交通アクセス
トップページ >> 歴史 >> 萩原朔太郎 
 
◆前橋市の歴史
◆人物 ------------
◆楫取素彦
◆上泉伊勢守信綱
◆萩原朔太郎
◆建物 ------------
◆前橋城
◆臨江閣
 
萩原朔太郎の世界
  30号より(シリーズ第五回)
朔太郎と赤城山
 
 

 朔太郎の詩作品には、赤城山がよみ込まれているものがいくつかある。

才川町
――十二月下旬――

空に光つた山脈[やまなみ]
それに白く雪風
このごろは道も悪く
道も雪解けにぬかつてゐる。
わたしの暗い故郷の都会
ならべる町家の家並のうへに
かの火見櫓をのぞめるごとく
はや松飾りせる軒をこえて
才川町こえて赤城をみる。
この北に向へる場末の窓窓
そは黒く煤にとざせよ
日はや霜にくれて
荷車巷路に多く通る。

『純情小曲集』1925年

 
赤城大沼 朔太郎撮影
 
 この詩は、故郷前橋を題材にした「郷土望景詩」のひとつ。
暮れも押し迫って早々と松飾りをした家、道々を行き交う荷車といった人々の生活と、その家並の上に見える赤城山の対比が印象深い作品です。朔太郎には、若き日によんだ「かの遠き赤城を望む/わが部屋の窓に咲きたる/木犀[もくせい]の花。」(「上毛新聞」1913年8月9日)という短歌もあります。また、詩人・高橋元吉にあてた書簡の中では、「連雀町の坂の上から市街の家並をこへてみる赤城山を最も愛します。」(1916年11月初旬推定)と書いています。その元吉にも赤城をよんだ詩が多くあり、そのうちの「赤城根」(『耶律』1931年)では、「暮れつくした街を行つて/狭い路へ曲ると/いきなり心魂を奪はれてしまつた/家並にかぎられて/赤城根の一部が空に横たはつてゐるのだ」と、ふいに街中の家並の間に赤城山が現れた驚きを詩にしている。家並の上にみる赤城という、朔太郎の詩との共通点が興味深く感じられます。
 
   写真を趣味としていた朔太郎は、前橋の街中や郊外、身の回りの人物などを数多く撮影しました。その中の1枚に、赤城の大沼を写したものがあります。大沼の水面の左端に、立ってボートを漕ぐ人と帽子をかぶった少年が写っていて、アングルからすると、朔太郎がボートの上で撮ったものとわかります。野口武久編『萩原朔太郎撮影写真集 完全版』〈みやま文庫193〉(2009年1月)によれば、この少年は妹ユキの子。甥っ子を連れて赤城大沼でボートに揺られながら、撮影を楽しむ朔太郎の様子が想像できます。

前橋に暮らした朔太郎にとって、赤城山は、常に前橋の町からのぞむことのできる大きな存在であり、また、時には足を延ばして安らぐことのできる憩いの場所でもあったのでしょう。朔太郎が書いたり写したりした赤城山からは、私たちと同じ場所に住んでいた朔太郎の様子が浮かび上がってきて、この同じ山を見ていたと思えば、かの詩人がより身近に感じられるのです。
 
     
      トップページへ戻る  
pix
 
  公益財団法人 前橋観光コンベンション協会  

概要・沿革
会員紹介・会員募集
協会だより
公開情報ダウンロード
書式ダウンロード
メディア紹介実績
 
フィルムコミッション情報
お知らせ
制作者の皆様へ
ロケーション紹介
ロケ実績一覧
サポーター募集のご案内
関連リンク
 
         
     
             
pix
お問い合わせは下記まで
公益財団法人 前橋観光コンベンション協会(月-金8:30〜17:15) TEL027-235-2211

本サイト上の文書・画像などの無断使用・転載、二次利用を禁止します。