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トップページ >> 歴史 >> 萩原朔太郎 
 
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萩原朔太郎の世界
  32号より(シリーズ第七回)
朔太郎の好きな食べ物
 
 
 今から124年前にもなりますが、1886(明治19)年に生まれた萩原朔太郎は、どのような食べ物を好んだのでしょうか。40歳を過ぎた頃の朔太郎は、「婦人公論」(1927(昭和2)年12月号)の食についてのアンケート(「名士と食物」)に、次のように答えています。



 私には大した好みはない。
肉類は一番好きである。それは牛でも豚でも羊でも――。魚はあまり好かないが、さしみも白いものなら食べる。鯛、鮃などである。鮪、鰹の様な赤いものは好かない。
肴でも子(卵)はすきである。又貝類、海老。
茶は大変好きで、日本産の緑茶を随分澤山飲む。
支那料理、西洋料理、は好き。
野菜類は醤油で煮たものは嫌ひであるが、サラダ、バターであげたものは好きである。
 
 一方、朔太郎のマンドリンの弟子であり、朔太郎主宰の「上毛マンドリン倶楽部」の後継者となった斉藤総彦(1901-1983)の回想「朔太郎の思い出」(「無限ポエトリー」6/1979年・無限)によると朔太郎は、「大へんな喰いしん坊、大へんなグルメなのである。」ということです。この回想によれば、朔太郎は、前橋の街なかにあった「新昇ホール」でお銚子を立てながらサーロインステーキをしばしば食べ、焼き方はそのときの気分によってレアだったり、ミディアムだったりしたようです。 斉藤総彦と朔太郎は、一時、萩原家そばの家を借り、同居したことがあります。音楽活動のためでしょう。そのときに、朔太郎は、総彦に、スパゲティーやオムレツを作らせたそうです。総彦は、「新昇ホール」のマスターから料理の手ほどきを受け、その腕前もなかなかのものだったということです。
朔太郎は、好き嫌いが少なくなく、また、現代に暮らす私たちと、食生活や好みがそれほど変わらないと思いませんか。実は、朔太郎は大の洋食好きで、特に青年時代には「一切洋食でなければ食はず、バタ臭くない物は、人間の食物でないとさへ思つてゐた。」(「日本の家」)という極端ぶりでした。

朔太郎は、子どもの頃から西洋に強い憧れをもっていて、服装、音楽など食以外においても「西洋好き」として知られていますが、晩年になると、和服や邦楽を好むようになるなど、洋風趣味から和風に変わっていき、自らエッセイなどにこうした変化を告白しています。では、食の好みに関してはどうだったのでしょうか。
 
     
   故・萩原葉子さんの『父・萩原朔太郎』によると、朔太郎は外で飲むことが多かったようですが、書きものがたまっているときなどは、家で晩酌することもあったそうです。
朔太郎は、母・ケイに酒のお燗を頼み、「友人たちから、送られてくる好物の筋子の粕漬けやふぐの粕漬け、それになまこ、からすみ、ベーコン、じゅんさいなどをほんの少量箸をつけて、ゆっくりと時間をかけて飲んだ。」といいます。ときには娘の葉子さんがお酌をすることもあったそうです。
また、葉子さんの回想では、朝食には、ケイが、細かく刻んだハム入りの半熟のオムレツをよく作っていたということで、晩年の朔太郎も、どうやら和食一辺倒にはならなかったようです。
 最後に朔太郎の詩作品を一つ紹介します。朔太郎の第二詩集『青猫』収録の一篇です。夢の中、あるいは想像の世界に、あるカフェ(珈琲店)が登場します。そのカフェでは、母・ケイや、マンドリンの弟子の斉藤総彦が朔太郎のために作ったオムレツも運ばれてきます。朔太郎はオムレツが大好物だったのかもしれませんね。

閑雅な食慾

松林の中を歩いて
あかるい気分の珈琲店をみた。
遠く市街を離れたところで
だれも訪づれてくるひとさへなく
林間の かくされた 追憶の夢の中の珈琲店である。
をとめは恋恋の羞をふくんで
あけぼののやうに爽快な 別製の皿を運んでくる仕組
私はゆつたりとふほふくを取つて
おむれつ ふらいの類を喰べた。
空には白い雲が浮んで
たいそう閑雅な食慾である。

『青猫』(1923 新潮社)

 
     
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