~コワーキングスペース編~
近年の働き方の多様化に伴い、自宅やオフィス以外の第三の「仕事用スペース」の需要が増えてきました。複数の利用者が共同で使える専用のオフィススペースは「コワーキングスペース」と呼ばれ、通常のカフェと異なり利用時間に対して料金が設定されているため、気兼ねなく仕事や勉強、読書に没頭することができます。
今回は、前橋市にある2つのコワーキングスペースを、「街」と「山」のテーマに分けてご紹介します。
それぞれの場所や設備、実際の利用の様子をご覧ください。
~コワーキングスペース編~
近年の働き方の多様化に伴い、自宅やオフィス以外の第三の「仕事用スペース」の需要が増えてきました。この日のランチは、2022年4月にオープンしたMore soupさんでテイクアウト。前橋リビングラボから中央通りを挟んで反対側、歩いて1分のところにあります。
徒歩で行ける飲食店の選択肢が多いのも、まちなかにあるコワーキングスペースのメリットといえますね。
今回は、平飼い卵の厚焼きサンドと里芋のスープ。滋味深い味わいで、集中して熱くなっていた頭がほぐれます。
もともと和風インテリアのお店だったというこの場所は、前橋リビングラボを運営するツムグ合同会社の本橋さんが前橋の仲間と一緒に作り上げた空間。テーブルなどには地元の古材を利用しています。
「誰かが長く大切にしていた古道具や古材を回収・販売している『ひの芽』さんが扱っている古材を、どうしても使いたかったんです。入口のドアも、近くの建具屋さんに古い素材を使って作ってもらいました」(本橋さん)
そんな前橋リビングラボは、「UターンやIターンで前橋に来た方、これから前橋で仕事をしたいと考えている方に使ってほしい場所」なのだそう。
「実は私自身、Uターンした人間のひとりです。50歳という節目で、次の世代のために何かできないか、ということで関西から地元に戻ってきました。自分のような人を、これからどんどん増やしたいと思っています」(本橋さん)
近年、若者の関わりも店舗も増えている中央通り。前橋リビングラボの登場により、これからさらなる賑わいが生まれそうです。
所在地:
群馬県前橋市富士見町赤城山1 赤城山ビジターセンター内
営業:
5月-10月 木-日.祝 10:00-17:00
11月-4月 土.日.祝 10:00-16:00
※天候やイベント出店により、急きょ予告なしにお休みすることがあります。確実にご利用になりたい場合、事前にご予約ください。
https://www.fukubuta.co.jp/huttehayashi-cafe
レストラン・カフェが先にオープンし、空間活用のために隣の部屋もコワーキングスペースとして開放されました。利用料金を支払えば、どちらの空間も使うことができます。
こちらのスペースは、空いていれば当日のドロップインも可能。しかし貸切で使えない場合もあるため、確実に利用したい場合は予約することをおすすめします。
先払いのため、チェックインした後の過ごし方はフリーです。一時退室も自由で、好きなタイミングで帰ることができます。
HUTTE HAYASHI CAFE ・コワーキングスペースの最大の魅力は、なんといっても赤城の大自然に抱かれていることです。一歩出ればすぐに覚満淵(かくまんぶち)という湖沼が広がり、その道中も四季折々の姿で私たちを迎えてくれます。
取材日は3月、まだ雪の残る静かな道でした。これが春や夏になると全く景色が異なるため、定期的に来たくなってしまいます。
仕切られた空間で集中したいとき、またオンライン会議の際に便利な小部屋もあります。
ということで、こちらでも実際に1日過ごしてみることに。まるで別荘地のような雰囲気で、広々とした空間と景色が思考の整理に役立ちます。
コワーキングスペースのチェアはスノーピークで統一されています。とても軽いのに、しっかりめのソファのような座り心地で、さらに気分も上がります。
プリンターも用意されていて、10円〜コピーや印刷も可能。せっかく山に来たわけですし、たまには紙で資料を読み込んでみるのもいいですよ。
受付横にはお水のサーバーやお菓子の販売があり、集中力をサポートします。ちょっと糖分を入れるだけで、頭の働きが大きく変わりますよね。
そして、やはり外に出ないのはもったいない。自然の中にいると、突然アイデアが思いついたり、悩みが悩みでなくなったりすることがあります。ちょっと疲れたな、背伸びしたいな..….という時には、ぜひ周辺を歩いてみてください。
ランチは、HUTTE HAYASHI CAFEのメニューから「ソーセージと豆煮込みのガレット」をいただきましたが、これが本当に美味しい……!
豆、スパイス、野菜の濃厚ソースがガレットに絡み、食感も楽しい一品。肉のプロである林牧場の豚肉を使ったソーセージは、噛むたびに旨味があふれ、料理としてのクオリティを格段に高めています。
店内では生ハムなどの販売も行っているので、購入して自宅で楽しむこともできます。
赤城の豊かな自然をダイレクトに感じられる空間で、わざわざ仕事をしてみる。喧騒から離れたゆっくりとした時間の中で、自分だけの時間を持つことは、新たなひらめきのきっかけになるような気がします。
アクセスがよく、人とつながることができる「街のコワーキング」。そして、自然の中で豊かな時間を過ごせる「山のコワーキング」。同じ市でありながら全く別の過ごし方が選べるのも、前橋市の魅力のひとつです。
今回ご紹介した2つのほかにも、前橋市にはいくつものコワーキングスペースがあります。ぜひ、ご自分の用途や気分に合った場所を見つけてみてくださいね。
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