ミラノを拠点に活動を続ける美術作家、廣瀬智央さんの個展が開催されます。新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館に伴い日程を変更して開催。
1990年代から美術家として活動し、豆やパスタなど誰もがよく知る日常の素材を用い、豊かさと貧しさ、人口と自然、ミクロとマクロなど相反する要素が共存する詩的な表現をおこなうことで知られています。
アーツ前橋では、屋上看板を用いた作品《空のプロジェクト:遠い空、近い空》(2013年)をきっかけに、2016年から19年間継続する母子生活支援施設の母子たちとの壮大なプロジェクトが進行しています。
美術館では20年ぶりの個展となる今回は、イタリア移住後の初期作品から近作、新作までを展観します。代表作のひとつ《レモンプロジェクト03》(1997年/2020年)は約3万個のレモンが床を埋め尽くしますが、使用したレモンを紙などに再生し、物質の環境にも目を向ける新たな試みを加えます。
【作家略歴】
1963年東京生まれ。現在ミラノと東京を拠点に活動。多摩美術大学を卒業後、イタリア政府給費奨学生として渡伊。ポーラアート財団の研究奨学金を得て、ミラノ・ブレラ美術アカデミーを修了。2008年には文化庁在外研究員としてニューヨークに滞在。水戸芸術館、広島市現代美術館、イタリアのペッチ現代美術館、ボローニャ近代美術館、オーストラリアのシドニー現代美術館など世界各地で展覧会多数参加。
◆会期
6月1日(月)~7月26日(日)
◆開館時間
10:00~18:00 (入場は17:30まで)
◆休館日
水曜日
◆観覧料
一般 500円
学生・65歳以上・団体(10名以上) 300円
高校生以下無料
障害者手帳をお持ちの方と介護者1名、児童扶養手当証書をお持ちの方は無料
◆会場
アーツ前橋 地下ギャラリー
前橋市千代田町5-1-16
電話 027-230-1144