前橋のまちなか、広瀬川沿いに 造形家・池田政治さんがアトリエとして建てたものを展示館とした「広瀬川造形館」があり、年に2回春季と秋季に企画展が開催されています。
現在はGUEST展として、東京工科大学教授・酒百宏一 (サカオ コウイチ) さんの「情景のかたち」が開催されています。前橋のまちなかにある萩原朔太郎の詩碑など、身近にあるものを使い、凹凸のあるものに紙を置き、鉛筆などで擦って形状を写しとるフロタージュという技法を使った作品が展示されています。題材となったものがある場所が記された地図が一緒に展示してあるので、作品を観たあとに題材を見つけながら広瀬川沿いを歩いてみるのもいいですね。
1Fは、彫刻家・池田カオルさんとの常設展示室となっていますので、こちらも併せてご鑑賞いただけます。
◆開催期間
4月20日(木)~6月3日(土) 期間中の木、金、土 (祭日は休館)
◆開催時間
10:30~12:30 (入館は11:30まで)、14:00~16:30 (入館は15:30まで)
◆入館料
大人 500円、学生 200円
◆会場
広瀬川造形館 多目的スペース (2F)
◆問い合わせ
広瀬川造形館
前橋市城東町二丁目1-18
☎ 027-212-7022
【酒百宏一 Koichi Sakao】
略歴:1968年金沢市出身。東京藝術大学大学院美術研究科 (デザイン専攻) 修了。1999年からフロタージュによる地域に根ざした制作活動を行い、各地で住民との協働で作品制作などのアートプロジェクトを行なっている。東京工科大学の教員としても、大学がある大田区の町工場を資源としたアートプロジェクトや地域に埋もれている資源を継承するためのコミュニティデザインの研究を行なっている。現在、東京工科大学教授、デザイン学部長 。