再築前橋城をめぐるコース
全行程:約4時間 移動手段:バス・徒歩
「関東の華」と言われた前橋城を歩く
築城の始まりは室町時代。利根川と広瀬川を外堀とする平城で、江戸時代には三層の天守が造営され、関東七名城の一つに数えられました。その後、一旦廃城になりますが、1867年に再築。江戸幕府が最後に築城許可を出したと言われています。徳川家の重臣であった酒井重忠が前橋城へ入城する際、家康は重忠に「なんじに関東の華をとらせる。」といったと伝えられています。現在は度重なる空襲や区画整理などにより、ほとんどその姿を残していないといわれる前橋城ですが、じつは街のあちこちにひっそりと遺構が残り、その存在を感じることができます。
<写真:臨江閣別館>
<写真:臨江閣別館>
START
前橋駅からバスで12分(前橋公園バス停下車)
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臨江閣
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臨江閣は近代和風の木造建築で、全体は本館・別館・茶室から成る、国指定の重要文化財。
本館は明治17年9月、当時の群馬県令・楫取素彦(かとり もとひこ)や市内の有志らの協力と募金により迎賓館として建てられました。 別館は明治43年一府十四県連合共進会の貴賓館として建てられた書院風建築です。茶室は、1884(明治17)年、素彦が、県庁職員とお金を出し合って建設したと伝えられます。
【ライトアップ点灯時間】
5月~9月 午後6:30〜午後11:00
10月~4月 午後5:30〜午後11:00
※イベント等により、点灯時間が変更になることがあります。
※台風接近や落雷の恐れのある場合はライトアップが中止になることがあります。
※経済産業省の電力需給ひっ迫注意報、または警報が発令された場合は、臨江閣及び日本庭園ライトアップは
中止となります。
徒歩で1分
2
前橋東照宮
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前橋藩主・松平家とともに各地を変転し、現在の建物は慶応3年に川越から移築されたもの。本殿を飾る彫刻は江戸の彫師・島村源蔵の作。
徒歩で3分
3
楽歩堂前橋公園
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市民の憩いの場として親しまれている前橋公園では、春になるとソメイヨシノが咲き誇る桜の名所としても有名です。園内には、廃城となった再築前橋城の貴重な遺構の一つである土塁が残っています。再築前橋城は江戸幕府が最後に築城許可を出した城で、明治になる前年(1867年)に建てられたため、銃や大砲による戦いを想定した、函館の五稜郭などと並ぶ当時の最新式城郭です。
徒歩で7分
4
車橋門跡
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前橋城の三の丸城門にあたる車橋門跡の石積みを見ることができ、実際に歩いて通過することができます。この車橋門は、酒井忠清によってそれまでの冠木門(2本の柱の上に横木を通した門)から、櫓の2階を通って門の左右に渡る渡櫓門に改築されたものです。現在の門跡は、区画整理によって当時の位置より西側の台石が8メートル東に移動されています。
徒歩で5分
5
群馬県庁
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群馬県庁は前橋城の本丸跡に建設されました。現在の県庁は1999年に建てられたものです。32階の展望ホールは夜10時まで開放されており、県下だけでなく関東平野を一望することのできる観光スポットとなっています。
また、昭和3年に建設された旧庁舎も残し、現在は市民に開放しています。旧庁舎は映画やテレビの撮影などにもたくさん使用されています。
徒歩で10分
6
龍海院
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曹洞宗総持寺派の名刹。徳川家康の祖父・清康が「是」という字をにぎる夢を見たことを僧侶に問うたところ「是」の字を分けると「日」「下」「人」とわけることができることから子孫に天下人が出るであろうと言われ、この寺を建てたといわれています。その後徳川家と同祖で三河以来の側近である酒井氏の菩提寺となりました。
境内には、前橋城主・重忠から第15代忠顕(ただてる 姫路城の7代藩主)まで酒井家歴代の墓所があります。
GOAL
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